【後書き】

【執筆:るなち】

 これが現実で無ければどれだけ良かっただろうか。そう思う事は人生で何度かあると思います。私は何度も味わってきました。そうして人間は挫折を乗り越えたり乗り越えられなかったりして生きていく悲しく辛い生き物なのです。
 今回は水瀬みなせ莉雨りうとの合作と言う事で彼女の三百文字程の投稿を元にこの一万文字弱の作品を書き上げました。この場ではありますが、快諾してくれた事について再度感謝と敬意を表します。
 憂節みくりと三月ひなと言う人物はそれぞれが別の脆さを持っている人間だと思っていて、みくりは人生観の脆さ、ひなは愛情面での脆さを持っている人間だと仮定しながら書きました。
 私はこの作品を通して同性愛の是非について問う気はさらさらないのですが、出来る限りどのような形でも愛する人々がそれを尊重されるように。自分たちの恋愛に自信を持てるような世の中になればと思います。

【原案:水瀬莉雨】

 はじめての合作でした。読んでいただきありがとうございます。
 声をかけてくれたるなち、再度の言葉ではありますが、ありがとうございます。
 憂節みくり、三月ひなが抱いたクラスメイトへの発言での絶望感、みなさんは感じることができたでしょうか?
 感じることができたなら、嬉しいです。
 この世界で、誰もが愛したい人をずっと幸せに愛することができますように――。

トップページに戻る

放課後のさくら

2023 Minase Liu / Lunachi